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子育てイベント参加アプリの実証開発
ためま株式会社(広島市中区)

Urban Innovation KOBE (通称:UIK) 2018年度上期で神戸市 長田区 総務部 まちづくり課と協働実証実験「子育てイベント参加アプリの実証開発」をしている (2018年10月現在)、「ためま株式会社」 の清水義弘社長、和田菜水子さんにお話を伺いました。
参考:ためまっぷながた

—スタートアップを立ち上げた動機は?

清水

8年前、千葉に住んでいた頃、家と職場の行き来だけで、地域との繋がりは何もない毎日だった。
たとえば、3歳の子どもと休日に公園に遊びに行っても友達ができない。車でショッピングモールに行き、同世代の友達ができても、その子とは二度と会わない。何の繋がりも生まれない時間にお金を払うことに疑問が湧いてきた。

一方で、育児、介護、シニア、若者など、世の中にはたくさんの地域活動があるが、それらの情報が届かず、結果として孤立してしまっている人が実に多い。東日本大震災でボランティアをしたことを機に、そんな状況を変えたいと思い、起業した。

地域で温かく繋がれる社会にするため、新たな情報チャネルである『ためまっぷ』を開設した。近所の困っている人たちに役立つ情報を届けたい。人生かけてやる仕事だと感じた。

清水社長

—UIKに応募したきっかけ、期待していることは?

清水

UIKのウエブサイトで長田区役所の課題には、子育て世代に地域の情報が届いていないと書かれていた。社として取り組む課題が同じで、取り組まなければ、存在意義がないと感じた。

住民に情報が届かないのは全国的な課題だが、届いていると勘違いしている職員も多い。広報誌が全戸配布されていても、届いているのと読まれているのは別。掲載されず埋もれてしまう情報もある。

身を削ってやっている意義深い活動も、見られないと意味がなく、すごくもったいないと思う。UIKのサイトには、そんなお互いに繋がらないことのもったいなさが切々と描かれていた。そんな長田区役所の文章がとても刺さった。

ためまっぷながたその1

ためまっぷながたその2

—UIKの事業がスタートして2か月経ちました。

清水

採択して頂き、スタートしてからは、長田区役所、神戸市企業立地課、コミュニティリンクの担当者がチームとして、役割分担、フォローしあいながらやっている。
この4ヶ月間だけでなく、将来、この事業スキームがほかの自治体などに横展開できる視点で考えてもらっている。こんな取り組みはこれまでにはない。

和田

長田区役所の担当者は、税金を頂いて仕事をしている以上失敗できないとおっしゃられていた。責任、覚悟を強く感じた。熱い仕事ぶりで、私たちも本気でやらないといけないという思いを強くした。
ほかのチームの方々に支えられ、やらせて頂いている。ほかの業務への相乗効果も生まれている。

清水

利用した住民からは『もっと早く作ってくれたらよかったのに』『サークルを探していた』などの声をいただいた。近くにあるのに見つからなくて諦めていた人たちの課題を解決できている。届かなかった人に届き始めている。それが実感でき、長田区役所の担当者たちと同じ喜びを分かち合えているのがうれしい。

また、平日にアクセスが増えている。行き場のない人たちが居場所を探している証拠であり、この活動の広がりを確信している。

和田

あるお母さんからは、『ためまっぷながた』を見て、主催者が偶然にも新生児訪問に来てくれた助産師さんであることを知り、安心して参加できたという声を頂いた。うれしくて泣いてしまった。そんな人が1人いるなら、他にももっといるはず。まだ届かない人がきっといる。届いていない人に届けなきゃ、という思いを強くしている。

和田さん

—熱い、やる気ある職員との巡り合いですね。

清水

UIKはやる気のある職員を見える化し、マッチングしてくれる。やる気ある職員と一緒に活動することで、時代を、未来を変えられるという思いがある。UIKのような取り組みがあり、熱い職員がいる神戸に住みたい、本社も移そうかという話も出るほどだ(笑)。

—UIKにはどんな企業が参加するべきでしょうか?

清水

やりたいことと課題が合致して、足りない優秀なものを得たい企業。足りない課題が明確なら、得られるものは大きいのでは。事業的には、先を切り開きたい方、ステップ超えたい方たちにお勧めしたい。大手、ベンチャー、新規事業など、どのステージかは関係ないかも。行政との事業が初めてでも、運営事務局がお互いをうまく橋渡ししてくれる。

―あと1月半ほどです。意気込みを聞かせてください!

清水

最終プレゼンの中で、『長田モデル』という名前をつけ、全国に普及させましょうと約束した。
ぜひとも実現したい。

長田区のサイトは、ためまっぷの全国版と比べると、閲覧数だけでも7倍。ユーザー数に対する閲覧率が非常に高い。子育てにテーマを絞っていることと、区がやる信頼感などが影響しているためか、パフォーマンスが高い。360人に告知し、そのうち200人がアクセスしてくれた。

今後の展開を考えるとわくわくする。世の中を変えることができる機会を与えてくれたと感謝している。

集合写真

お申し込み Application

締切:2018年11月11日(日)

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